THE NOVEMBERS特集──美しい轟音を鳴らし続ける、結成20年のオルタナティヴロック
この記事でわかること
- 01.THE NOVEMBERSは、2005年に栃木県出身の小林祐介を中心に結成された4人組オルタナティヴロックバンド。
- 02.2013年に自主レーベル「MERZ」を設立し、フジロックフェスティバル出演や海外ミュージシャンとの共演を重ねてきた。
- 03.2025年11月には結成20周年記念公演「Your November」を渋谷公会堂で開催。
美しさと轟音は、両立する。
それを20年にわたって証明し続けてきたバンドが、THE NOVEMBERS。
結成の経緯
THE NOVEMBERSは2005年、栃木県出身の小林祐介(Vo・Gt)と高松浩史(B)を中心に結成された。
小林は高校時代、当時組んでいたバンドでベースを担当していたが、ベースの腕を見込まれて高松と出会い、ボーカルへ転向。
その後ギタリストが脱退したことをきっかけに、もともとギターをやりたかった小林がボーカル・ギターとして活動するようになり、バンドが本格始動した。
2007年11月、UKプロジェクトのDAIZAWA RECORDSより1st EP『THE NOVEMBERS』でインディーズデビュー。
現在の編成は、小林祐介(Vo・Gt)、ケンゴマツモト(Gt)、高松浩史(B)、吉木諒祐(Dr)の4人だ。
バンド名と「11月」へのこだわり
バンド名に特別な意味はなく、小林が「NOVEMBERS」という字面の美しさに惹かれて名付けたという。
しかし「11月」という数字そのものには強いこだわりがあり、結成11周年を迎えた2016年11月11日には、東京・新木場STUDIO COASTでワンマンライブ「Hallelujah」を開催。
同名のアルバムも11月11日にリリースするなど、節目のたびに「11」という数字を意識してきた。
自主レーベル設立とフジロック出演
2013年10月、THE NOVEMBERSは自主レーベル「MERZ」を設立した。
以降、フジロックフェスティバルへの出演や、海外ミュージシャンとの共演を重ねながら活動の幅を広げてきた。
2017年9月には初のベストアルバム『Before Today』を発表している。
2020年には、L’Arc〜en〜Cielのyukihiroがシーケンス・サウンド・デザインおよびプログラミングで参加したアルバム『At The Beginning』をリリース。
ジャンルの垣根を越えたコラボレーションも、このバンドの特徴の一つだ。
結成20周年、渋谷公会堂での「Your November」
2023年12月には9枚目となるフルアルバム『The Novembers』(セルフタイトル)をリリース。
そして結成から20年を迎えた2025年11月、東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて、結成20周年記念公演「Your November」を開催した。
フロントマンの小林祐介は、THE NOVEMBERSと並行してソロプロジェクト「Pale im Pelz」や、BOOM BOOM SATELLITESの中野雅之と結成したTHE SPELLBOUNDでも活動するなど、精力的に音楽活動を続けている。
CHARAのサポート・プロデュースやDIR EN GREYのDieのサポートを務めるなど、他アーティストからの信頼も厚い。
鳴らし続けてきた20年
シューゲイザーやオルタナティヴロックの影響を感じさせる轟音のギターサウンドと、その中に宿る繊細なメロディ。
この振れ幅こそが、THE NOVEMBERSが長年にわたって多くのリスナーを惹きつけてきた理由だろう。
結成20周年を経てもなお、彼らの音楽は進化を止めていない。