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MASSIVE ATTACK特集──トリップホップを世界に知らしめた、ブリストルの反骨

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2026.07.29 Update

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引用元:MASSIVE ATACK 公式サイト

この記事でわかること

  • 01.MASSIVE ATTACKは、1987年にイギリス・ブリストルで結成された、トリップホップの草分け的存在。
  • 02.1991年のデビューアルバム『Blue Lines』を皮切りに、『Mezzanine』など数々の名盤を生み出してきた。
  • 03.音楽性だけでなく政治的なメッセージを持つステージでも知られ、2026年のフジロックでも16年ぶりにその姿勢を見せつけた。

昨日振り返ったフジロック2026の最終日、16年ぶりにヘッドライナーとして帰還したMASSIVE ATTACK。
単なる大物バンドの凱旋という言葉だけでは片付けられない、彼らの音楽と姿勢を改めて掘り下げてみたい。

ブリストルという街から

MASSIVE ATTACKは1987年、イギリス西部の港湾都市ブリストルで結成された。
前身となったのは、80年代初めに結成されていた「ザ・ワイルド・バンチ」というDJ・ラッパー・グラフィティアーティストらによる集団だ。
ジャマイカ系移民を多く抱えるブリストルは、レゲエやサウンドシステム文化の影響が色濃い街として知られ、この土壌からMASSIVE ATTACKに加え、Tricky、Portisheadといったアーティストも生まれている。

中心メンバーは、グラフィティアーティストとしての顔も持つロバート・”3D”・デル・ナジャ、低く落ち着いた声とDJ的な感覚を持つグラント・”ダディG”・マーシャル、そしてソウルやヒップホップの感覚を支えたアンドリュー・”マッシュルーム”・ヴォウルズの3人。
彼らは単なるロックバンドというより、DJ、プロデューサー、サウンドデザイナーが集まった集団に近い存在だった。

デビューアルバム『Blue Lines』

1991年、MASSIVE ATTACKはデビューアルバム『Blue Lines』を発表する。
ヒップホップのビート、ダブの低音、ソウルの歌心、映画的なストリングスを融合させたこの作品は、後に「トリップホップ」と呼ばれるジャンルの原点として語り継がれることになる。
収録曲「Unfinished Sympathy」は、今なお彼らを代表する楽曲の一つだ。

なお、湾岸戦争勃発の時期には、グループ名に含まれる「ATTACK」という単語が検閲の対象となり、一時的に「MASSIVE」名義での活動を強いられたこともあった。
バンド名一つを取っても、時代の空気と無関係ではいられなかったグループだったことがうかがえる。

『Mezzanine』とサウンドの深化

1994年の2ndアルバム『Protection』では、エヴリシング・バット・ザ・ガールのトレイシー・ソーンやメイジー・スターのホープ・サンドヴァルら、外部ボーカリストを迎えた楽曲づくりが特徴となった。
そして1998年、3rdアルバム『Mezzanine』をリリース。
よりダークで重厚な作風へと舵を切ったこの作品は、「Teardrop」「Angel」といった楽曲を収録し、バンドの代表作として名高い。
このアルバムのリリース後、マッシュルームがバンドを脱退している。

2003年の4thアルバム『100th Window』を経て、2010年には約7年ぶりとなる5thアルバム『Heligoland』を発表。
同年、フジロックフェスティバルの最終日ヘッドライナーとして来日を果たしている。

音楽と政治が地続きであること

MASSIVE ATTACKは、音楽性だけでなく政治的な姿勢でも知られてきたバンドだ。
2002年のアメリカによるイラク攻撃に際しては、強い反戦運動を展開。
ライブパフォーマンスにおいても、社会問題や戦争、歴史的事件に関する映像やメッセージをステージ上に投影するスタイルを一貫して貫いている。

2026年のフジロックで16年ぶりに披露されたステージも、まさにこの姿勢を体現するものだった。
「Risingson」「Unfinished Sympathy」「Teardrop」といったキャリアを代表する楽曲と、政治的なメッセージを持つ巨大スクリーンの映像。
音楽と主張を切り離さないバンドの本質は、結成から約40年が経った今も変わっていない。

トリップホップという遺産

「踊れないダンスミュージック」とも評されたトリップホップというジャンルを世界に知らしめたMASSIVE ATTACK。
ブリストルという一地方都市から生まれたサウンドが、ジャンルとして世界中の音楽ファンを惹きつけ続けている事実は、彼らの音楽が持つ普遍性を物語っている。
フジロックでの16年ぶりの帰還は、その遺産が今もなお生きていることを、改めて証明するステージだった。

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