ZAZEN BOYS特集──ナンバーガール解散から生まれた、向井秀徳の「今」
引用元:mukaishutoku.com
この記事でわかること
- 01.ZAZEN BOYSは、ナンバーガール解散後に向井秀徳が始動させたバンド。
- 02.結成から幾度かのメンバーチェンジを経て、現在は向井・吉兼聡・松下敦・MIYAの4人編成で活動。
- 03.2024年には約12年ぶりとなるアルバム『らんど』を発表し、初の日本武道館公演も実現。
元ナンバーガールの向井秀徳が中心となって活動するロックバンド、ZAZEN BOYS。
ナンバーガール解散から20年以上が経った今もなお、日本のロックシーンの最前線であがき続けているバンドの一つだ。
結成の経緯
ZAZEN BOYSのそもそもの成り立ちは、女性シンガーのhàlが2001年に発表したアルバム『ブルー』収録曲「6階の少女」のレコーディングにさかのぼる。
この時、当時ナンバーガールのメンバーだった向井秀徳と、バンド54-71のメンバーが、hàlのバックバンドという形で結成したのが原点だ。
バンド名は向井の思い付きによるもので、「見た目的に『Z』の文字の尖った感じがカッコいい」という理由で名付けられたという。
2002年のナンバーガール解散後、向井は自らの求める音楽を実行するため、ナンバーガール時代からの盟友であるドラムのアヒト・イナザワとともに新生ZAZEN BOYSを結成。
一時期はくるりの岸田繁が「SEXY JOE」という謎のボーカリストとして参加し、ローリング・ストーンズのトリビュート盤に楽曲を提供したこともある。
その後、ベースに日向秀和、ギターに吉兼聡を迎えて本格的な活動を開始した。
2003年8月、夏フェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL」で初ライブを行い、2004年1月には1stアルバム『ZAZEN BOYS』を発表している。
メンバーチェンジを重ねながら
結成以降、ZAZEN BOYSはメンバーチェンジを重ねてきた。
ドラムのアヒト・イナザワは2004年12月に脱退し、後にVOLA & THE ORIENTAL MACHINEを結成。
ベースの日向秀和は2007年2月に脱退し、ストレイテナーに加入した。
現在の編成は、向井秀徳(Vo・Gt・Key)、吉兼聡(Gt・サンプラー、通称「カシオマン」)、松下敦(Dr、2005年1月加入)、MIYA(B、2018年7月加入)の4人。
アバンギャルドかつ複雑なバンドアンサンブルは結成当初から大きな注目を集め、今なお唯一無二のサウンドを鳴らし続けている。
12年ぶりのアルバムと、初の日本武道館
2024年1月、ZAZEN BOYSは約12年ぶりとなるオリジナルアルバム『らんど』をリリースした。
同年10月には、バンドにとって初となる東京・日本武道館でのワンマンライブも開催している。
向井自身の言葉によれば、このアルバムの制作は2022年末にナンバーガールの再活動が終了したことを一つのきっかけとして始まったという。
「自分自身を刻み込む作業は非常にエネルギーを使う」と語る向井にとって、長い沈黙を経てのアルバム完成は、決して簡単な道のりではなかったようだ。
あがき続けるロックバンド
音楽ライターの金子厚武は、向井秀徳について「日本のロックシーンの第一線に立ち続け、無数のフォロワーを増やし続けている」と評している。
ナンバーガールというバンドの記憶を背負いながら、ZAZEN BOYSという場所で、向井は今もなお新しい音を探し続けている。
その姿勢こそが、多くのフォロワーを生み出してきた理由なのだろう。