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Vaundy──ジャンルレスな音楽性を武器に、令和のシーンを塗り替えた戦略家

白波瀬 まどか

白波瀬 まどか

2026.09.07 Update

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引用元:Vaundy オフィシャルサイト

この記事でわかること

  • 01.Vaundyは2019年、YouTubeへの楽曲投稿から活動を始め、シングル「東京フラッシュ」で一躍注目を集めた。
  • 02.作詞作曲だけでなくアートワークや映像制作までセルフプロデュースする、マルチクリエイターとしての顔を持つ。
  • 03.2026年9月、自身初のアジアアリーナツアー「HORO」を開幕させた。

2019年、まだ大学生だった一人のアーティストが、YouTubeに投稿した楽曲で一躍注目を集めた。
作詞・作曲だけでなく、アートワークやミュージックビデオまで自らプロデュースするマルチクリエイター、Vaundyだ。
2026年9月、自身初のアジアアリーナツアーを開幕させた彼の歩みを振り返りたい。

音楽塾とデザインの学び、2つの土台

Vaundyは2000年6月6日、東京都生まれ。
本名は公表されていない。
中学生の頃からDAWソフト「Cubase」を使った作曲活動を始め、高校時代にはVOCALOID楽曲の「歌い手」としてニコニコ動画に投稿する活動も行っていた。
麻布十番にある音楽塾ヴォイスに通い、本格的に音楽を学ぶ一方、日本大学芸術学部デザイン学科に進学。
この2つの学びが、後の「音楽もデザイン的であることを意識する」という制作スタイルの土台になっている。

戦略的にバズを生み出した、デビュー前夜

2019年6月、Vaundyは楽曲「pain」のミュージックビデオを自身のYouTubeチャンネルに投稿。
同年9月には配信限定シングル「東京フラッシュ」をリリースし、MVの再生回数はわずか2カ月で100万回を突破した。

この急成長は、決して偶然ではなかったという。
Vaundy自身、後のインタビューで「音楽活動をするために戦略的に準備をしてきたんです。YouTubeデビューした2019年の秋頃から月1でオリジナル楽曲、月2で集客のためにその時々で流行っている楽曲のカバーをアップしていったんです。それを続けていたら曲がバズった」と、自身の活躍を分析している。
SNSを効果的に活用しながらテンポよく認知を広げていくというマーケティング感覚も、Vaundyというアーティストを特徴づける要素の一つだ。

ジャンルを横断する音楽性

2020年5月、1stアルバム『strobo』を発表。
以降も「怪獣の花唄」「踊り子」「花占い」「不可幸力」など、ヒット曲を次々と生み出していく。
Vaundyの楽曲は、シティポップ、ファンク、ロック、ヒップホップ、エレクトロと、曲ごとにまったく異なる表情を見せることで知られる。
本人は自身の音楽制作について「現代のオリジナルは散らばったピースを面白くはめること」だと語っており、特定のジャンルに強く影響を受けているわけではないという。
現在までに「怪獣の花唄」「踊り子」を含む19曲が、累計再生回数1億回を突破している。

NHK紅白歌合戦、3度の出場

2022年12月31日、Vaundyは第73回NHK紅白歌合戦に初出場し、「怪獣の花唄」と「おもかげ」(milet×Aimer×幾田りら×Vaundy)を披露した。
2024年12月31日の第75回では「踊り子」を、2025年12月31日の第76回では「Tokimeki」を歌唱するなど、3年連続で紅白のステージに立っている。

ドームからアジアへ、広がるステージ

2026年2月から3月にかけては、みずほPayPayドーム福岡、東京ドームなどをめぐる『Vaundy DOME TOUR 2026 “SILENCE”』を開催し、総動員数は約35万人にのぼった。
そして同年9月5日、千葉・幕張メッセにて自身初のアジアアリーナツアー『Vaundy ASIA ARENA TOUR 2026 “HORO”』が開幕。
9月20日には韓国・SEOUL INSPIRE ARENA公演の模様が公式YouTubeチャンネルで生配信されることも発表されている。
9月4日には、東京ドーム公演の音源から「怪獣の花唄」「踊り子」を含む13曲を収めた、自身初のライブ音源も配信リリースされた。
すでに2027年から2028年にかけては、自身最大規模となる国内アリーナツアーの開催も発表されており、Vaundyの活動はとどまるところを知らない。

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