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KASABIAN──農場小屋の共同生活から始まった、UKロックの継承者

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2026.08.10 Update

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引用元:ソニーミュージックオフィシャルサイト

この記事でわかること

  • 01.KASABIANは1997年、イギリス・レスターで結成されたロックバンドで、2004年のデビュー当時から日本でも大きな話題を呼んだ。
  • 02.2020年にフロントマンのTom Meighanが脱退する出来事を経て、Serge Pizzornoを中心とした新体制で活動を続けている。
  • 03.2026年7月発表の9thアルバム『Act III』を携え、サマーソニック2026に出演。

バンド名の由来は、カルト指導者チャールズ・マンソンの信奉者で、女優シャロン・テート殺害事件への関与が知られるリンダ・カサビアンから取られている。
物騒な由来を持つこのバンド名とは裏腹に、KASABIANはUKロックの正統な継承者として、20年以上にわたってシーンの中心に居続けてきた。

農場小屋での共同生活から

KASABIANは1997年、イギリス・レスターで、ボーカルのトム・ミーガンとギター・ソングライターのセルジオ・ピッツォーノ(愛称サージ)を中心に結成された。
同郷レスターの高校・大学の同期だった彼らは、その後ベースのクリス・エドワーズ、ドラムのイアン・マシューズを迎え、現在まで続くバンドの骨格を作り上げる。
デビュー前、彼らはレスター郊外の農場小屋で自給自足に近い共同生活を送りながら、曲作りとバンド活動に打ち込んでいたという。

デビューアルバムと、日本での異例の熱狂

2004年、デビューアルバム『Kasabian』をリリースすると、イギリス本国でダブル・プラチナムを記録する大ヒットとなる。
「Club Foot」「L.S.F. (Lost Souls Forever)」といったキャッチーかつダークな楽曲、そして妖しい神秘性をまとったメンバーのルックスも相まって、個性的なバンドがひしめいていた当時のUKロックシーンの中でも異質な存在感を放った。

特筆すべきは日本での反応だ。デビューアルバム発売前のサマーソニック出演では、東京・大阪両会場で入場規制が敷かれるという、新人バンドとしては異例の事態を巻き起こした。
その後発売されたアルバムは国内でゴールドディスクを獲得し、全国ツアーのチケットも即日完売。
翌年には全米デビューも果たし、オアシスの全米ツアーの前座に抜擢されるなど、ライブバンドとしての実力を着実に積み上げていった。
2006年発表の2ndアルバム『Empire』は全英アルバムチャート初登場1位を記録し、単独来日公演では初来日時の3倍にあたる1万5000枚のチケットセールスを記録している。

2020年、フロントマン脱退という転機

2020年7月、バンドに大きな転機が訪れる。トム・ミーガンが「個人的な問題」を理由にバンドを脱退したのだ。
翌日、ミーガンが当時の婚約者への暴行容疑で起訴されていたことが英BBCなどで報じられた。
裁判の結果、ミーガンは罪状を認め、200時間の無償労働を含む社会奉仕活動などが言い渡されている。
KASABIANは声明で「ドメスティック・バイオレンスや虐待は、どのような形であろうとまったく受け入れられない」と述べ、ミーガンとの活動継続を断念したことを明らかにした。

翌2021年、バンドはヒットメーカーのフレイザー・T・スミス(アデル、サム・スミスらを手がけたことで知られる)がプロデュースした新曲「Alygatyr」を発表。
これまでソングライティングやギター、バッキングボーカルを担ってきたサージがリードボーカルも兼任することで、KASABIANはバンドとしての核を失うことなく、新たな体制へと進んでいった。

『Act III』と、9年ぶりの単独来日

2026年7月17日、KASABIANは通算9作目となるニューアルバム『Act III』をリリースした。
先行シングル「Great Pretender」やサプライズリリースされた「Hippie Sunshine」を含む本作は、同年7月4日にロンドン・フィンズベリー・パークで行われたバンド史上最大規模のヘッドラインコンサート(開催前から95%以上がチケット完売)とともに、バンドの勢いを象徴する作品となった。

そして2026年8月、KASABIANはサマーソニック2026への出演を果たす。
東京公演は8月14日、大阪公演は8月15日で、東京公演ではTHE STROKESと同日出演というロックファンには堪らないラインナップが実現している。
デビュー作の「Club Foot」「L.S.F.」は、今なおライブのオープニングやクライマックスを飾る定番曲であり続けている。
結成から農場小屋での共同生活を経て、フロントマン交代という大きな試練を乗り越えてきたKASABIANが、どんなステージを見せてくれるのか。今夏のサマソニで、その答えを確かめられそうだ。

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