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Justice──巨大な十字架とともに鳴らす、フレンチ・エレクトロの美学

DJ PLUM

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2026.09.24 Update

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引用元:ワーナーミュージック : Justice

この記事でわかること

  • 01.Justiceは2003年、フランスのガスパール・オジェとグザヴィエ・ド・ロネによって始動した電子音楽デュオである。
  • 02.2007年のデビューアルバム『†(Cross)』でロックとディスコを融合させた独自のサウンドを確立し、以降『Woman』『Hyperdrama』で2度のグラミー賞を受賞した。
  • 03.ステージには常に巨大な光る十字架を掲げ、視覚面でも強烈な個性を放ってきた。

フランスから世界へと広がったエレクトロニック・ミュージックのシーンで、ひときわ強烈な視覚的アイコンを持つデュオがいる。
ステージ上に掲げる巨大な光る十字架と、ロックの荒々しさを纏ったダンスミュージック。Justiceだ。

パーティーで出会った2人

Justiceは、ガスパール・オジェ(1979年5月21日、フランス・ブザンソン生まれ)とグザヴィエ・ド・ロネ(1982年7月2日、フランス・オゾワール=ラ・フェリエール生まれ)による2人組だ。
グラフィックデザイナーとして活動していたド・ロネは、あるパーティーでオジェと出会い、意気投合する。

2003年、2人はリミックス・コンペティションのために制作した楽曲「We Are Your Friends」で、そのキャリアの出発点を掴む。
このリミックスがきっかけとなり、Pedro Winter率いるレーベル「Ed Banger Records」と契約。
クラブシーンとインターネット上の両方で大きな話題となった。

デビューアルバム『†(Cross)』

2005年9月、最初のシングル「Waters of Nazareth」を発表。
そして2007年6月11日、デビューアルバム『†』(通称『Cross』)をEd Banger Recordsとビコーズ・ミュージックよりリリースした。
ジャンルはエレクトロ・ハウスに分類されるこの作品からは、「D.A.N.C.E.」「Phantom Pt. II」「DVNO」といったシングルが生まれている。
特に「D.A.N.C.E.」は、ジェシー・シャトンが作詞に加わった楽曲で、Justiceを代表する1曲となった。
「DVNO」は、映画『ヒットマン』(2007年)やディスカバリーチャンネルのCMにも使用されるなど、音楽シーン以外への広がりも見せている。

ロックへと接近したサウンド、そして十字架

2011年10月24日発表の2ndアルバム『Audio, Video, Disco』では、よりロック色を強めたサウンドへと接近した。
同名シングルのミュージックビデオでは、エレキギター、ピアノ、ドラムセットといった生楽器を使った、ロックンロール的なレコーディング風景が描かれており、Justiceがよりロック寄りの、エレクトロニック色を抑えたサウンドへと進化していく様子を象徴する映像になっている。
このアルバムを携えたツアー「Access All Arenas」では、映像スクリーンを一切使わないという制約のもと、照明効果だけをより緻密に発展させていった。

グラミーに輝いた『Woman』、そして『Hyperdrama』

2016年11月18日、3rdアルバム『Woman』をリリース。
ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラとの共演も取り入れた作品だった。
ツアーで演奏していたアレンジがあまりに気に入ったため、2018年8月、そのライブ・リミックスをまとめたアルバム『Woman Worldwide』を発表。
この作品で、Justiceは2019年のグラミー賞、最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞を初めて受賞している。
2019年3月には、無観客で行われた1時間のライブショーを映像化した『IRIS: A Space Opera』がサウス・バイ・サウスウエストでプレミア上映された。
2018年9月には、この10年間・このツアーとしては最後のライブになると発表した上で、カリフォルニアのHARD Day of the Deadフェスティバルでパフォーマンスを行っている。

2021年6月にはガスパール・オジェが初のソロアルバム『Escapades』を発表。
2022年には、EP『Planisphère』のヴァイナル盤や、デビュー作『†』の15周年記念エディション(リミックス・デモ音源収録)をリリースするなど、自身の音楽的遺産を振り返る動きも見せた。
そして2024年、7人のコンピュータサイエンティストの協力を得て制作した新しいライブショーとともにコーチェラへ帰還。
同年4月26日には4thアルバム『Hyperdrama』を発表した。
サンダーキャット、ミゲル、テーム・インパラらをフィーチャーし、ガバとポップを融合させたこの作品は、第67回グラミー賞で最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞にノミネートされ、テーム・インパラを迎えたシングル「Neverender」が最優秀ダンス/エレクトロニック・レコーディング賞を受賞している。

ステージを彩り続ける十字架

Justiceのステージには、デビュー当初から巨大な光る十字架が掲げられ続けてきた。
この演出について、ド・ロネは「フランスの人口の8割はキリスト教徒だ」と語っており、フランスという土地に根ざした文化的背景を踏まえた表現であることがうかがえる。
唯一の例外は2017〜2018年の「Woman World Wide」ツアーで、この時だけは十字架がステージ中央から外れ、照明演出の一部として組み込まれる形が取られた。
ロックとディスコ、そして宗教的なイメージ。
一見結びつかない要素を大胆に組み合わせるセンスこそが、Justiceというデュオの美学を作り上げてきた。

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